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知っておきたい「貯める」ための知識

村井英一 先生

執筆:村井英一(ファイナンシャル・プランナー)

資産運用と資金計画に詳しいファイナンシャル・プランナー。神奈川大学大学院を卒業後、13年間、大手証券会社に勤務。その間、個人から法人まで多くの顧客に貯蓄と投資のアドバイスを行う。証券会社退職後は、商品を販売しないファイナンシャル・プランナーとして、顧客の側に立って、資産運用の相談に応じる。セミナーでは、ユニークな視点からの独自のコメントで好評を得る。証券投資のテキスト執筆も多い。

筆者からのコメント

「貯蓄から投資へ」との掛け声のもと、リスクのある金融商品への投資が盛んに勧められています。政府も税制面などで証券投資を後押ししてきました。しかし、実際にはこの10年間、いや20年間、投資よりも貯蓄の方が運用の成果は勝っていました。低金利が続き、かつてのような高金利は期待できませんが、それでも毎月貯蓄を続けていけば貯蓄額は増えていきます。貯蓄は資産を減らすことなく、確実に資産を増やしていくことができます。

最近、「デフレからインフレへ」と盛んに言われています。インフレとなれば、お金の価値が下がり、実質的に貯蓄が目減りしてしまう可能性があります。一方、株式や不動産は値上がりし、大きく儲けることができるかもしれません。真面目に貯蓄をするのが無駄なような気がしてきます。本当にそうでしょうか。

「インフレの時代が来る」「投資で儲けることができる」ということは、今までに何度も言われてきました。確かに、一時的には投資が有利になることはありましたが、長い目で見ると、貯蓄は投資に勝るとも劣らない資産形成の手段です。いつの時代も、お金を「貯める」ということは、安全で、確実に財産を増やす近道なのです。

ただ、ペイオフ解禁など、「貯蓄であれば安全である」という時代ではなくなりました。実にさまざまな貯蓄商品があり、その中から自分に適した貯蓄商品を選択する必要があります。貯蓄の知識を身につけ、少しずつ、確実にお金を貯めていきましょう。

 

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