家庭の財政学

適切な割合で分散投資を

ポートフォリオを組んでみよう

ライフプラン上の準備すべき資産を確保するために、金融商品などをいくつか選んで最適な組み合わせを考えることが、ポートフォリオ決定の際に重要です。ポートフォリオは各人、各家庭によって異なります。ポートフォリオを組んでからがスタートであるともいえます。

よいポートフォリオをつくるには、適切な割合で分散投資できるかがポイントになります(★5)。つくり方としては、まず不動産を含めた総資産ポートフォリオを考え、それから、金融資産だけのマネーポートフォリオを組み、その中から長期間運用できる資金で証券ポートフォリオを組むというパターンで行うのがよいでしょう。



★5 マネーポートフォリオの例

マネーポートフォリオの例

証券ポートフォリオは、幅広く分散することが大切です。余裕資金があるなら、短期で売買したい、株で勝負したい、スリルを味わいたい、という人もいるかもしれません。このような資金があってもよいのですが、長期の運用資金とは気持ちの上でも分けて考えましょう。

長期投資の本質は、目先の相場に一喜一憂しないことにあるのです。

では、具体的にどのようなポートフォリオを組んだらよいでしょうか。それは運用期間やリスク許容度にもよりますが、比較的若い世代の老後資金などのように長期間余裕のある資金なら、その期間運用できるものとして投資信託や個人年金保険などを利用して国別、種類別に国際分散投資をすることをお勧めします。

最近は、ライフサイクルファンドと呼ばれるライフスタイルに合わせてリスク度を調整するタイプのファンドもあり、投資経験の浅い人や少額の積み立てに向いています。また、セレクトファンドや変額年金などスイッチングのコストがかからないものを利用して、運用しながら適宜ポートフォリオを見直していくのも有効です。

それから、変動が大きい金融商品ほど長期間積み立てると効果がありますので、そのファンドに回す予定の資金を一旦はMRFなど流動性・安全性の高いものに置き、そこから毎月振り替える方法もよいでしょう。

うまく運用できる自信があっても、仕事や家事など日常の生活があり、常に相場を見ているわけにはいきません。たとえ短期でうまく運用できたとしても、その間、他のことを犠牲にしている人もいます。株価が気になって仕事に集中できなくなるなど、本業に支障をきたしてはかえってマイナスなのです。相場の流れを読んで売買するには、それに費やす時間とゆとりが必要です。

また、それまでの運用成果が、この先保証されているわけではありません。そのためにもしっかりとしたライフプランを立て、長い目で見た資産形成を行いたいものです。

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