家庭の財政学

4つの投資指標とは?

株を始めるには

果たして投資してみようと思っている株がお買い得なのかどうか、判断基準となる代表的な指標として、PER、PBR、ROE、配当利回りがあります。

これらの数字の元になる決算情報は、それぞれの会社がホームページで公表しています。また、年に4回発行される『会社四季報』(★2)、『会社情報』には、上場している会社の基本的な情報や記者のコメントなどが掲載されています。また、株式情報紙、証券会社やファイナンス系のサイトなどで、タイムリーな情報を調べることができます。



★2 「会社四季報」で見る企業の収益(出典:会社四季報2013年夏号)
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「会社四季報」で見る企業の収益(出典:会社四季報2013年夏号)
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1. PER

PERとは「株価収益率」のことで、株価が1株当たり純利益の何倍まで買われているかを見る指標です。
たとえば、ある会社の当期純利益が20億円、発行している株式の数が1億株、株価500円の場合のPERは、

 1株当たり純利益=20億円÷1億株=20円
 PER(倍)=500円÷20円=25倍

と計算することができます。
この数字が低いほど割安と見ることができますが、業種による違いもあり、数字だけでは判断できません。また、実績ではなく今期の予想数字を使うのが一般的です。

2. PBR

PBRとは「株価純資産倍率」のことで、株価が1株当たり純資産の何倍まで買われているかを見る指標です。
たとえば、ある会社の純資産が500億円、発行している株式の数が1億株、株価600円の場合のPERは、

 1株当たり純資産=500億円÷1億株=500円
 PBR(倍)=600円÷500円=1.2倍

と計算することができます。
PBRが1倍であれば理論的に株価が会社の解散価値と同じなので、1倍に近ければ割安であるとの見方ができます。ただし、実際の資産価値が帳簿上と異なっているケースがあり、純資産には含み損益がすべて考慮されていないことに注意が必要です。

3. ROE

ROEとは「自己資本利益率」のことで、株主資本などの自己資本を元手にどれだけの利益をあげたかを見る指標です。
たとえば、1株当たり純利益が20円、1株当たり自己資本が200円の場合、

 ROE(%)=20円÷200円×100=10%

と計算することができます。
ROEが高い方が効率的にお金を増やしたことになるので、投資価値は高いといえます。ただし、負債の割合が多い場合は、借金を元手に事業をまかなっているため、自転車操業に陥っている可能性があり、リスクが高いので注意が必要です。

4. 配当利回り

株を持っていても売らないことには利益が確定できませんが、売るタイミングはプロでもむずかしいものです。一方、配当金は確定した時点で収益の計算ができるので、株を長期間持っていると「ちりも積もれば山となる」ことがあります。その収益率を表すものとして、配当利回りがあります。
たとえば、1株当たりの配当金額が10円、株価が500円の場合、

 配当利回り(%)=10円÷500円×100=2%

と計算することができます。
同じ配当金額が続くなら、株価が下がると配当利回りが高くなり、高配当利回り銘柄として注目されることがあります。
さらに、株主優待制度を実施している会社では、株主になると自社製品や各種割引券が送られてくるなどの特典があり、それも楽しみの一つです。よく利用する施設や商品を扱っている会社なら一石二鳥です。
ただし、株主優待制度や配当利回りばかりに目をうばわれていると、その会社の本当の投資価値を見失うことがあるので、注意が必要です。

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