家庭の財政学

ドルコスト平均法って何?

リスクとリターンの関係は

もう一つ、リスクを軽減する方法として、積み立てを利用する方法があります。投資しようとするものが高いのか安いのかは、後になってみないとわかりません。そこで、一度にまとめて投資しないで、積み立てによって時期をずらすわけです。これは、時間分散効果とよばれています。

「るいとう」や投資信託積立など投資型の積み立て商品はほとんどがドルコスト平均法という有利な方法を採用しています。これは、長期にわたって毎回一定の金額を買っていく方法で、価格の高い時には少なく買い、安い時には多く買うことになります。したがって、平均買付コストを引き下げることができ、長期投資に向いています。

たとえば、4カ月にわたり、毎月1万口ずつ定量買付けをした場合と、ドルコスト平均法で毎月一定額ずつ購入した場合を比較してみましょう(★1)。ドルコスト平均法での合計支払い金額は、定量買付と同じく4万円になります。しかし、定量買付では4万口の購入になるのに対し、1.(青線)のケースでは4万833口です。極端な例ですが、2.(白線)のような価格変動があったケースでは4万6,666口と、いずれも定量買付より多く購入できているのです。さらに、2.のように下ブレが大きいほど有利になります(手数料などは除く)。

つまり、毎月一定額を買い付けていくことで、長期的に見れば安定した価格で購入し続けられるということになるわけです。

ただし、結果として、一方的に上昇が続いた場合は最初にまとめて購入したほうが有利ですし、一方的に下落が続いた場合は積み立てた資産が目減りしてしまいます。大きく変動しながらも長期的に右肩上がりの場合に最大の効果があります。

★1 ドルコスト平均法と定量買い付けの例
ドルコスト平均法と定量買い付けの例

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