家庭の財政学

資産管理の3要素

お金を貯めるコツ

積立貯蓄を続けていくと、貯蓄は増えていきます。すると、今度はどのように資産を管理するかが問題となってきます。この際に考えたいのが、「資産管理の3要素」です。これは

1. 換金性(流動性)
2. 安全性
3. 利殖性(収益性)

の3つです。この3点を考慮しながら、金融商品を選び、バランスを取っていくことがポイントとなります。全てにおいて優れた金融商品はありませんので、いろいろなものを組み合わせることで、全体のバランスを計ります。

普通預金は換金性と安全性に優れていますが、利殖性では他の商品に劣ります。株式は、利殖性と換金性には優れていますが、安全性には劣ります。定期預金や一部の保険商品は、安全性と利殖性には優れているものの、換金性に劣るものがあります。ご家族の状況と資産の金額に合わせて、金融資産全体が、適切なバランスとなるように、商品を組み合わせていきます。

まだ資産の金額がそれほど多くないうちは、換金性、安全性を重視してバランスを構成していきます。利殖性が高い商品が全くなくても問題ありません。早く財産を増やしたいとばかりに、少ない資産で利殖性の高い商品に手を出す人もいますが、効果が小さいばかりで、損失のリスクを伴います。資産が多くなるにつれ、換金性、安全性だけでなく、利殖性も考慮していくのがよいでしょう。

実際の資産別の貯蓄の構成比を見ても、このことが表れています。下のグラフ(★2)は、総務省の「家計調査」に基づくものです。「通貨性預貯金」は普通預金など、「定期性預貯金」は定期預金などです。「有価証券」には利殖性の高い株式や投資信託が多く含まれています。

★2 貯蓄残高別の貯蓄の構成比
貯蓄残高別の貯蓄の構成比

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