家庭の財政学

まず同居か別居か話し合おう

親との暮らしを考える

親が老後生活に入るのを機に、親との暮らしを考えるという家庭は多いと思います。その際の基本として、親自身が何を考え、望んでいる生き方はどんなものなのかを尊重し、家族はその親の気持ちに沿うために何をするかを決めることが、まずは大切です。

現代の60代から70代前半くらいまでは心身ともに活動的です。「人間関係がわずらわしいから」「夫婦だけの暮らしをしたいから」という理由で同居を望まない人も多いようです。

とはいっても、老後の生活には、さまざまな状況の変化が考えられます。両親が共に健康であれば問題はありません。しかし、どちらかに先立たれ、一人暮らしになってしまったとき、あるいは両親のどちらかに介護が必要になったときなど、予測できる状況も含めて、同居か別居かの話し合いが必要です。

「呼び寄せ老人」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょうが、この言葉は都会に住む子どもが、田舎に住む親を自分のもとに呼び寄せることから生まれた言葉だそうです。呼び寄せる理由の第一は、父母が自立した生活が困難になったことでしたが、あるテレビ番組ではうまくいかないケースがほとんどでした。となると、元気なうちに同居をはじめたほうがいいのかもしれません。元気なうちなら、新しい人間関係をつくれるし、地域で交流できる場所もあります。

いずれにせよ、親の老後に付き合う第一歩は、同居か別居か、暮らし方の選択についての話し合いのようです。

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