家庭の財政学

発想を柔軟にし、蓄えを上手に使う

60代働きながら補充する

夫婦の老後は、ずっと夫がリード役でなくてもいいはずです。十分な老後資金があるにもかかわらず、老後が心配と妻に懇願され、本当は趣味に生きたかったのに再就職し、ほどなく亡くなった人がいました。娘さんの「父の人生を考えると残念で仕方ない」と言われた言葉が心に残っています。常に、私働く人、私支える人と決めないで、柔軟に働き手を変えてみる発想の転換や、高齢になった夫(妻)にバトンタッチして妻(夫)が働く選択肢もあっていいはずです。

相談で多いのが「老後いくらあれば安心?」という質問。いくらあれば安心という絶対的金額はありません。むしろ、最後まで資金を増やし続けることはできない、いつか必ず「貯金を取り崩すときがあって当たり前」とお話ししています。

くれぐれも次世代への資産運搬人で終わらぬように、いかに大切に蓄えたものを上手に使うか、使い時を決断できるかが、老後のライフプランの実践時のポイントでしょう。

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