家庭の財政学

高齢化時代の新たなリスク

介護保険とは?どんなタイプがあるの?

厚生労働省の発表によると、平成22年の「健康寿命」は男性70.42歳、女性73.62歳。「健康寿命」とは、健康で自立して生活できる平均年齢を指し、今は単なる寿命よりもこの健康寿命を伸ばすことの重要性が叫ばれています。

同年の平均寿命は男性79.55歳、女性86.30歳なので、平均寿命と健康寿命の差である男性9.13年、女性12.68年が「健康でなく自立して暮らせない年数」となります。介護が必要な期間もこの年数に含まれます。



★5 平均寿命と健康寿命
平均寿命と健康寿命


公的介護保険の認定者数も、平成23年度は要支援・要介護合わせて約530万人を突破。公的介護保険が導入された平成12年は約256万人であったことから、2倍超に増えているのがわかります。年代で見ても、65歳以上の約5.8人に1人、75歳以上の約3.3人に1人が要介護認定を受けています。

介護を「リスク」と捉えると、発生頻度も高く、また、生命保険文化センターの調査(平成24年)では、介護期間(介護中の人は経過期間)の平均は4年9カ月と長く、発生したときのリスクは決して小さくはありません。

一方、生命保険文化センター「平成22年度 生活保障に関する調査」によると、50歳代で「介護に不安を感じている」のは93.9%。「公的保障でまかなえると思う」と答えたのは6.6%と低いのに、「私的準備をしている」のは49.8%にとどまっています。

リスクは顕在化しているのに「備え」が遅れているというのが、介護保障の現状と言えます。

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