家庭の財政学

わずかな金利差でも総返済額では大きな差に

住宅ローン選びのポイント

どんなローンでも金利は低いにこしたことはありません。特に住宅ローンは20年、30年と長期にわたって返済していくものですから、わずかな金利差でも長年の間にはたいへんな差になってしまうのです。

たとえば、35年返済で3,000万円のローンを利用した場合、金利2.6%だと毎月返済額は10万8,863円で、2.8%では11万2,132円になります。月々3,269円の差に過ぎませんが、年間にすれば約4万円、35年間の総返済額でみれば何と約137万円もの差になるのです(★10)。



★10 金利の違いで返済額はこんなに違ってくる
金利の違いで返済額はこんなに違ってくる


ただ、住宅ローンには最初から完済するまでの金利が決まっている全期間固定金利型と、市中の金利動向によって金利が変化する変動金利型、一定の特約期間だけ金利が固定している固定期間選択型などのさまざまな金利タイプがあります。金利だけでみれば、変動金利型や特約期間の短い固定期間選択型に金利の低いものが多いのですが、それらは金利が上昇すれば、返済額も増額されることになります。

現在は固定期間選択型や変動金利型などの優遇金利制度を利用すれば、1%前後の極めて低い金利で利用することができますが、これらは借入れ後に金利が上がると適用金利も上昇、返済額がアップすることになります。これに対して、全期間固定金利型は機構と民間提携のフラット35は2%前後の金利になっています。

固定期間選択型や変動金利型は借入れ後に金利が上がると、適用金利が現在の全期間固定金利型の2%前後以上の金利になる可能性が高く、結果的に負担が重くなってしまう可能性があります。当初の金利が若干高いにしても、金利上昇のリスクがない全期間固定金利型を利用したほうが安心ではないでしょうか。

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