家庭の財政学

ある家族の資金設計

教育資金の設計

教育資金設計では、必要な時期、必要な金額を考えながら、一覧表にして確認しておきます。ここではある家族の兄妹が大学・大学院を卒業するまでを例に作成しました。この表で支出が膨らみ始める時期と、準備が可能な時期を見極めます

★1 ある家族の教育資金設計例
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ある家族の教育資金設計例
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大学まで教育費を援助する予定であれば、高校までは、入学一時金などを除いて年間収支のなかでやりくりできるのが望ましいでしょう。
もし不足して奨学金や教育ローンを借りる場合は、返済できるかどうか検討することも、教育資金設計の一部です。

1. プロフィール

両親はともに35歳。長男3歳。長女0歳。来年から長男は公立の幼稚園に入る予定。小学校は公立。中学・高校は公立。大学は私立理系で県外への進学も想定。理系の場合、大学院修士課程への進学の可能性を考慮する。長女は、女性も専門職として働き続けられるようにとの親の希望で、私立大学の看護学部で検討する。

2. 教育費支出の課題

3歳違いの兄妹のため、進学時期が重なり、長男の高校・大学入学時にはまとまった資金が必要になる。年間100万円程度の教育費はその年の給与の範囲でやりくりできるが、二人が中学・高校に進学した頃から貯蓄を取り崩していかなくてはならない。長男が大学院に進学すると、赤字になる。

3. 教育資金設計

現在→教育費としての貯蓄残高100万円。二人とも18歳で満期となるこども保険に加入。満期金はそれぞれ325万円。今後→不足分は長女が中学進学までの11年間に、年間70万円積み立てる(注1)。年間収入から、教育費支出の上限は100万円とする。

注1 金額は、将来の教育費の上昇、資金の運用利回りは考慮していない。

4. 不足する場合の対策

この例では、二人が大学に入学すると一気に支出が増え、400万円あまりマイナスになる。

対策例:
1.家計を見直して、教育資金の積立額を増やす。
2.妻が無職であれば、就労する。
3.奨学金や教育ローンを利用する。
4.子ども自身がアルバイトをする。
5.祖父母に援助を依頼する。

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