家庭の財政学

高校卒業後の進路

学校と進路選択

子ども一人ひとりの進路はそれぞれの希望や家庭の考え方、家計事情によります。高校への進学はほぼ100%といわれて久しく、高校卒業後の進学率も、じわじわと上がり、7割に達しています。これは、高校生の新卒採用が厳しかったことが、背景の一つとして挙げられます。また進学先も、就職できることを重視して、選んでいる様子が伺えます。

高校卒業後の主な進学先としては、大学、短期大学、専門学校(専修学校専門課程)があります。子どもの教育期間のうち、もっとも支出が膨らむのは、高校を卒業してからです。そのため、教育資金の準備は、この時期に照準を合わせます。多額の授業料を払うので、親子で将来について話し合い、納得のいく学校を選びましょう。

看護・医療や福祉系の学部は、高齢化に伴い社会的ニーズが高く、就職もしやすく資格が取得できるため、受け皿となる学校・学部も、進学者も増えています。一方で、人文・社会科学といったいわゆる文系の進学者比率が下がっています。

短期大学は、就職支援に力を入れ、一時期落ち込んでいた就職率も上向き、短期大学への進学者はほとんど変わりません。

職業人の育成を担う専門学校も、就職に結びつきやすいため根強い人気があり、大学や短期大学を経てから入学する学生もいます。

ただ、新卒の就職が厳しい原因として、景気のほか、企業が求めている人材と大学などの教育内容が対応していない、学生が大企業志向で中小企業に応募者が少ない、というミスマッチが指摘されています。

文系の就職が厳しいといっても、そこで学ぶことがまったく社会の役に立たないというわけではありません。学校側も、カリキュラムの見直しや、学部学科の再編などを急いでいる最中です。

社会も学校も変化の途上にあり、現時点で、資格が取得できる、就職率が高い、というだけで進学先を選ぶのが必ずしも最善とはいえません。実際にオープンキャンパスに足を運び、自分の目で確かめ、本当に学びたいことや将来を考えて進路を選択することが大切です。

◆進学率、就職率、就職業種などのデータ
文部科学省ホームページ 最新統計調査結果

◆平成24年度学校基本調査
高校卒業後の進学先→調査結果の概要(初等中等教育機関、専修学校・各種学校)
大学卒業後の進路→調査結果の概要(高等教育機関)

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